浄水設備
逆浸透膜ろ過装置
太古の昔、生命は水から生まれました。
そして、今日に至るまで、地球上の生物は水と共に生活しているのです。その水が近年、工場排水や農業排水、そして生活排水などによって、河川、湖沼、地下水などが汚染され問題となっています。
そこで弊社は逆浸透膜(RO膜)を利用し、水の分子と不純物の分離を行う計画に取り組んでおります。
用途
亜硝酸、硝酸性窒素、硬度、トリハロメタン等の消毒副生成物、農薬、フッ素、ヒ素等の有害物質の除去、海水淡水化による飲料水化等


RO膜縦断面図(100φ×1000)

RO膜横断面図(100φ×1000)

分解状況

逆浸透膜(RO膜)の原理
浸透現象(OSMOTIC PHENOMENAL)とは
純水と海水の様に濃度の異なる溶液を半透膜で仕切った時、純水は 半透膜を通って海水側に透過します。この現象を浸透現象と言います。
- ・浸透圧(OSMOTIC PRESSURE)
- 浸透圧は、純水が海水側に透過しようとする圧力を言い、純水と海水の あいだに発生する浸透圧は、約2.4Mpaにも及ぶ大きな力を持っています。
- ・浸透現象の終了
- 浸透現象は、両溶液が均等濃度になるまで続きます。

浸透膜(半透膜)(OSMOSIS MEMBRANE)とは
浸透現象を発生させる事の出来る膜を、浸透膜と言います。人間の皮膚や卵の薄皮等も浸透膜です。この膜を人為的に工場生産したのは、40~50年前にもなります。
最初はセルロース系のものを使って作りましたが、これは耐久性に問題があり、あまり普及しませんでした。
現在はナイロンの様な合成樹脂系の素材を使って造られるので、耐菌や耐薬品性 にも優れたものとなり、RO膜を使った海水淡水化装置は、急速に普及をしています。

逆浸透(REVERSE OSMOSIS)とは
浸透現象は純水が海水の側に透過する事ですが、逆浸透とは逆に、海水側に圧力をかけて海水中の純水だけを純水側に透過させる事を言います。
逆浸透膜(RO膜)とは、 海水に圧力をかけて純水を得る様に造られた耐圧力膜と言う事が出来ます。海水から真水を得るための装置をRO膜式海水淡水化装置と呼んでいますが、実際の装置では5.5MPa~6.8MPa位に圧力を上げて運転しています。
この時の透過圧力は、下記の様になります。
透過圧 = 運転圧力-浸透圧
